2004年12月

「ライフレッスン」

死の専門家で有名な精神科医キュプラーロスの最期を
追ったドキュメンタリー。

「死の瞬間」はちらっと読んだけれど、あまり共感も
興味もわかなかった。「世界中の人に愛を与えた聖女」の
実像は家族をおきざりにして、世界中の人々に愛を与えて歩き
あげくの果てには怪しげな霊媒師に引っかかり、
結局は一番最愛の人を失った、晩年は孤独で淋しい老女だった。

単なる偏屈な意地悪ばあさん?
のような実像はいい番組の味を出していた。

横でもっともらしいことを言っているゲストはちょっと
うざかったけど。番組全体はよかった。
NHKも不祥事続きでその存在さえも危ぶまれている
けれど、残すべきドキュメンタリー番組の制作は国営放送
ならではの仕事をしている。

「死に行く人にかける言葉」
それは患者自身が自分で学んで行くことで周囲からとやかく
言われたくはないのではないだろうか。

愛する人に求める人にただ黙って寄り添っていて欲しい。
だけなのではないだろうか。
そういう意味では、最愛の男の臨終に立ち会えなかった
彼女は大きな悔いを残したはず。

世界中の死に直面をした人を救った彼女は、自分の愛する
人を救えなかった。なんとも皮肉なことだろう。

結局、「死の瞬間」から、マスコミを通じて世界中の注目を
集めその地位と名声に踊らされ、翻弄された独りの女性は、
多くの著書を残しても、死んで名前を残しても、
その晩年の姿は決して幸福には思えなかった。

聖女もやっぱり人間だよな。

テレビの映像は生々しく真実を残す。
世界的地位や名声と引き換えに、一番大事な「家族との時間」を失った彼女。
そんな人間味溢れる彼女を私はとても愛しく感じた。

永遠の愛情

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小さい時はサンタを信じて、ワクワクしながら寝た。
今、私のサンタクロースは長年同じ最愛の人。

今年のクリスマスプレゼントは、サプライズで、
笑いお気に入りのテレビ番組「水10」のDVD。
私は家族が首の骨が折れると心配になるほど、
毎週、この番組を観てよく笑う。
特に、松下由樹の凄みのある演技が大好き!

先日は、娘達と「世界の中心で愛を叫ぶ」を観た。
原書と映画はかなり変わっていた。
もし恋人が病になり、髪の毛が抜け落ち、痩せこけて
も変わらぬ愛をそそげるだろうか。
「私だったら、ひいちゃうかも。。」
「うん。そうだよね。」
と娘達、とても素直な感想だ。

恋人が重病になり、髪の毛が抜け落ち、痩せこけ、
車椅子になり、弱っても、変わらぬ愛を注ぐからこそ、
このストーリーは若者に感動を与える。
実際には、はたして、ここまで誠実に相手を愛せる
だろうか?

私達、夫婦ももし、結婚前だったら、夫は私と結婚
してくれていただろうか。子供がいなかったらどうだろう。
彼は「愛情」に厚い人で「誠実」だから、きっと弱った恋人を
薄情に見捨てるようなことはしないだろう。
けれど、恋人同士の段階ではどうなってたろう、子供の有無
ではどうだっただろうか。

本当に相手に愛情を持っていたら、「世界の中心で愛を叫ぶ」
のような純愛を通せるだろう。
一方で、不倫を「純愛」と言う人もいる。
他人を不幸にしてまで、本当の幸せは築けないと思う。

人を好きになるって素晴らしいこと。
家族が増えるって楽しいこと。
苦労を分かち合い、子供の成長を供に、楽しむ。
心がホッとするような、暖かい家庭を子供達にも、築いて欲しい。

今の私にとっては、家族は世界で一番大事で、
何があっても、どんなことをしても守りたい。
この世にいようがあの世にいようがこの思いは永遠。

ミーハーなサンタクロース

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クリスマスは宗教に関係なく祝う。ミーハーな国民性。

私は過去に新興宗教にはまった2人の友人に別々の時期に
別々の場所で、同じような内容の台詞を言われたことがある。

「真理子には宗教は必要ないよ。」

その台詞の意味は深くは考えないようにして来たが、
「幸せな人には宗教は必要ない。」という意味だろうか。

「信じる者は救われる。」
あっさりとそういう目に見えないものにすがれたら楽だろう。

病に体をおかされて、あまり幸せとは言えない今も、
相変わらず、どの宗教にもご縁がない私は「変」だろうか。

アメリカでは、クリスマスは家族と過ごし、新年は
友達とパーティというパターンが多い。
日本では、正月は家族でゆっくり、クリスマスは恋人や仲間
同士で派手にパーティという逆パターン。

夫と18歳で出会ってから、ずっと一緒にクリスマスも正月も
祝って来た。私似の次女は聖夜に授かった。

ずっと永遠に続くように錯覚しがちな家族との時間は
限りがある。
小さい幸せを守ることにずっとずっと、一生懸命だった。

自分の為だけに時間や空間、お金を使う。
「負け犬」的生き方が自由でかっこいい。
子供なんて産んでも、育てても、お金がかかって苦労して
大変なだけ。自分の好きなように生きた方がかっこいい!
・・・という風潮の現代。女性の生き方は多種多様。
結婚をして、子供を産み、働いて育てるというのは大変な労力。

でも・・・もしも、生まれ変わったら?
やはり、今の私で生まれて、彼と出会い、子供達と一緒に
今の時間を過ごしたい。

一生懸命、毎日を生きていることに悔いはない。

アレグリア

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放射線治療も終了して、治療が一段落して夫からの御褒美。
冬休み初日、夫と長男と一緒に「アレグリア2」を観にいく。

アレグリアはスペイン語で「歓喜」という意味。
作品全体は「人生への賛歌」をコンセプトとしている。

「どんな困難に直面しても、人々の精神は不屈である。」
というメッセージを伝えている。

思わず笑いや溜息がこぼれるショーは非日常的空間に
私の精神を解き放ってくれた。
どんな薬よりも、免疫UP!UP!UP!

これで、寿命が1年は延びたと思う。

横で、口をぽかんと開けて見ている長男
は何を感じたのだろうか・・・。

人に夢を与える仕事ってかっちょいいっ!

子供達には、自分でしていて「好きなこと」を
見つけて「人に喜ばれる」仕事をして生きる喜び
を沢山、感じて生きて行って欲しい。

私もまだまだ、人生を楽しみたい。

自分に御褒美

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頚椎への放射線治療、無事に10日間終了。

副作用は多少、のどがいがらっぽく、飲み込み
にくい感じ。でも、思っていたより、大丈夫。

毎朝、治療をして、一旦、自宅へ帰り休み
午後からは、ほぼ毎日、仕事へ出かけた。
仕事の間は病気を忘れ、いい気分転換。

頭の中が、「病気」だけになると気が滅入る。

仕事と治療を上手く両立できたのも、家事を
引き受けて下さっている支援の方々のおかげ。
彼女達が、自宅で家事をしてくれている間、
私はマイペースで、食事をしたり、風呂に入ったり、
うたた寝したり、好きなことをして過ごしている。

最初は義妹が遠くからわざわざ通ってくれていたが、
彼女にも家庭があり、負担をかけては
いけないと、週4日、ボランティア支援を受けている。

皆さん、「気持ち」の良い人ばかりに囲まれて、
入院しなくても、自宅で家族と居心地よく、ゆったり
と過ごせることは本当にありがたいこと。

人生の長さにはもう、こだわらない。
自分らしく、「幸せ」に生きないと意味がない。
私は恵まれた癌患者だと思う。

今日は、放射線治療、最後を祝って、
放射線治療で知り合った乳癌のお友達とランチ。
大きなプリンをデザートに食べた。
プロフィール

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