2005年05月

言葉の不思議

月1回の通院日。
腫瘍マーカーとか些細な数値にはもう動揺しない。

「6・7月も、働いてもいい?」

「大丈夫だよ。」

「8月に旅行に行きたいのだけれど・・・」

「行っておいで~。」

その言葉だけで、もう十分な『心のケア』になるから、
医師の言葉は重要だと思う。

治療を終えて、帰り際に再発仲間と会う。

落ち込みの底をさ迷っている様子の彼女の漏らす愚痴に
ついつい私の本音を言ってしまった。

「その年まで元気で生きられたのだからいいじゃない~。」

立派に成人させた息子達、お嫁さん、孫に囲まれて、
お幸せな人生じゃない。と私にしては思ってしまう。
彼女は「孫の結婚式」まで生きたい! そうだ。
人間は幾つまでも生きたいと思うらしい。

「眠れてる?食べれてる?」

「朝方、目が醒めるのよ。」

「ま、9時に寝てれば、朝方には、目が醒めるよ。
本当に鬱な時は、3日間、飲めずに食べれずに寝れなかったよ。」

「私なんて、2年前に余命半年と言われてまだ元気だよ。
大丈夫よ!大丈夫!」

と励まして、私は、彼女の笑顔の「ありがとう!」の言葉に
励まされて別れた。

心と体はつながっているから、「絶望」したら、体に良くない。

「この人に比べると私は幸せね。」という反応は嬉しくないが、
「この人もがんばっているから、私もがんばろう!」
とお互いに励まし合えたらそれは嬉しいこと。

ついてる!

末期がん患者が受け入れられる人は共通して志がとても高い人達だと思う。

マスコミで言えば、
「取り上げてやる。」という態度なのか、
「取材させていただいている。」なのか。

上から「~してやっている。」的な態度の人はどうしても受け入れられない。

私の周囲の人は皆、凄い人。
今の私にとても真摯な態度で接してくれるのは、人の心の痛みの分かる
それぞれの人生に何か違う重いものを背負っていて尚且つ、
「社会に貢献する強い志」があり、とても謙虚で誠実。

癌はパフォーマンスや「偽り」者は寄せつけない不思議な力がある。

健康でも、不幸な人はいる。
がんでも、幸福な人もいる。


アーティストな彼女

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今日は、長女が幼稚園時代からの友人宅へ。
彼女の銅版画展に出品された作品をみせていただく。

心がピュアな人の作品にとても癒される。
私にはこういう芸術的才能はないけれど、音楽とか美術とか
表現するものがある人は純粋に「凄い!」と思う。

家庭だけではなく、自分が夢中になれるものを持っている人。
作品を通して、彼女の豊かな心が伝わってくる。
苦難を乗り越え、今、描かれる作品の癒しパワー。

素敵に年を重ねている人、魅力的。


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オニババへの逆襲

私の病気のことを全く知らない男性の前で、大声で
「胸、切ったんだって!どこで~???」

「どーせ、あんたの胸なんて、だーれも、見ないわよ!」
と独身の彼女を声高らかに笑い飛ばした。

・・・とても、嫌な女の私。

回覧板

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「平成17年度乳がん検診のお知らせ」を
今日、複雑な気持ちで見た。

対象は30歳以上、
超音波(エコー)・マンモグラフィー・視触診検査
人数は限定、往復はがきで申し込む制度に変わっている。

限りある財政の中で、出来る限り、多くの人が正しい検診を
受けられるように、決められたこと。
でも・・・かなり複雑なわかりにくい内容。

超音波(エコー)の検診施設からは、産婦人科がはずれていた。

産婦人科が「おっぱい」の専門医だと思いこんでいた私。
それを「無知」だと言われたら、

はい、そうですか・・・。」 としか言いようがない。

7センチに大きく育った私のがんは一体、何時からあったのだろう?

子育て時期は、お母さんはともかく、忙しいですが、
20歳代・30歳代での若年層の乳がん患者も急増している。
「乳腺症」と言われたからと安心しないで、正しい検診はちゃんと
受けて欲しいと思う。

自分の為にも、愛する家族の為にも・・・。

医学も進みました。
早期で発見できれば、内視鏡手術も出来るそうです。(My Clip参照)
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