月1回の通院日。
腫瘍マーカーとか些細な数値にはもう動揺しない。

「6・7月も、働いてもいい?」

「大丈夫だよ。」

「8月に旅行に行きたいのだけれど・・・」

「行っておいで~。」

その言葉だけで、もう十分な『心のケア』になるから、
医師の言葉は重要だと思う。

治療を終えて、帰り際に再発仲間と会う。

落ち込みの底をさ迷っている様子の彼女の漏らす愚痴に
ついつい私の本音を言ってしまった。

「その年まで元気で生きられたのだからいいじゃない~。」

立派に成人させた息子達、お嫁さん、孫に囲まれて、
お幸せな人生じゃない。と私にしては思ってしまう。
彼女は「孫の結婚式」まで生きたい! そうだ。
人間は幾つまでも生きたいと思うらしい。

「眠れてる?食べれてる?」

「朝方、目が醒めるのよ。」

「ま、9時に寝てれば、朝方には、目が醒めるよ。
本当に鬱な時は、3日間、飲めずに食べれずに寝れなかったよ。」

「私なんて、2年前に余命半年と言われてまだ元気だよ。
大丈夫よ!大丈夫!」

と励まして、私は、彼女の笑顔の「ありがとう!」の言葉に
励まされて別れた。

心と体はつながっているから、「絶望」したら、体に良くない。

「この人に比べると私は幸せね。」という反応は嬉しくないが、
「この人もがんばっているから、私もがんばろう!」
とお互いに励まし合えたらそれは嬉しいこと。