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次女からのプレゼント

乳がんになってからは3度目の入院。
入院支度は、音楽MDとパソコンの参考書。
室内着2枚と新しい下着数枚。
病院で捨てて帰れる100円均一で購入したスリッパ。
洗面道具。荷物は最小限にまとめる。
留守中の家のことは、家事支援の方々にお願いした。

今回は形成外科病棟だった。

病状が軽い人もいれば、寝たきりの人もいる。
車椅子の人もいれば、手も足も使えない人も・・・。

私はあえて、自分が、がんであることは言わずに、
ひたすら無口に音楽を聴きながら、パソコンの参考書と
院内図書で借りた軽いタッチのエッセイ集を交互に読んでいた。

本当に世の中にはがんだけではなく難病をかかえて
生きている老若男女が沢山いるものだ。

たとえ命にかかわらなくても、病気や障害をかかえて生きて行くこと
がどんなに大変なことか、今の私にもまだ想像がつかない。

でも、そこに医療者達との人間的な触れ合いと笑いと
患者同士がいたわり合う優しさと、家族の気持ちがあり、立派な「社会」
が存在していて、彼等の明るさにはとても、励まされた。

入院中の3日間。
私は自分の五感を精一杯働かせ、色々なことを彼等から学んだ。

そして、人間はどのような状況であっても、そこに人間同士の
優しい心の触れ合いがある限り、希望を捨てずに生き続けたいと願うのでは
ないか
と感じた。

だから、退院後に知ったこのニュースはなんだかとても複雑な気持ちになった。

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