人の不幸を悲しめる人は、人の不幸を楽しめる人でもある。」

銀色夏生さんのエッセイからの言葉。

彼女がいうには、人の人生に感情移入するべきじゃないとのこと。

他人を「かわいそう」って思うのは、自分にはまるで別世界で、
その人よりも一段高いところから見下ろした感情である。
もしかしたら自分だって、いつそうなるか分からない。
そう考えたら「かわいそう」って思えない筈。

だから、彼女はどんなに不幸な事件を目にしたり、耳にしたりしても
「ああ、こんなことが実際におこるんだ」と、ただ事実として
受け止めるそう。

今、話題になっている 直木賞作家の坂東眞砂子さん(48)の「子猫殺し」
のエッセイを読んだ時、私はふとこの言葉を思い出した。
読んだ時、一瞬ギョッとしたが、別に、抗議する気持ちにはならず、
「ああ、こういうこともあるんだ・・・。」と思った。

それは、障害者や病人が「かわいそうに・・・。」と他人に思われるのがとても、
嫌な気持ちとどこか似ている。